大工の元さん 住まいる相談室

元大工で建築士、メンテナンスを生業とした元さんのブログです。

大工さんって、どこまで知ってる?

皆さんこんにちはげんぞうです。


さて初回の今回は、僕も名乗っている「大工さん」。
一概に大工さんといってもいろいろありますが、果たして皆さんどこまでご存知でしょうか?


では、行ってみましょう❗️


まず大工とは?
主に木造建築を建てたり修復したりする職人。
古くは、物件に関わる全ての職人を束ねる地位で、階級を指していたようです。
(棟梁とも言いますね)


詳しく分けて説明しますが、あくまで一般的な言い回しで、一部違う表現もされますので、知ってるのと違うからってカチコミしないでね。


①宮大工
代々受け継がれる技術を駆使し、日本の伝統的な建築遺産を未来に継承する仕事。
あるいは、神社仏閣などの特殊な建築物の建立やメンテナンスを扱う大工さんです。
通常、一般市民がお目にかかる事は少ないと思いますね。
ただ、宮大工さんでも一般住宅を建てる方もいらっしゃるようです。


②一般大工
まあこんな言い方ではなく、普通に「大工さん」というのはこの方達ですね。
一般住宅の新築に携わる大工さんです。


③リフォーム大工
昔はこんな言い方しなかったんですが、既存の住宅をリフォームやリノベーションする事が浸透した昨今、それを専門にする大工さんも増えました。
そうした職人さんを総称してリフォーム大工と呼びます。
間取り変更などもあるので、一般大工と同じように「きざみ」も出来ないといけないですし、既存の建物で制限もあるので、意外とテクニックが必要になります。


④プレハブ大工
日本で古くから使われている在来軸組工法と違い、外国から伝わって来た2×4工法やプレハブ工法など、建築物の構造が木の枠組みで建てる大工さんです。
在来軸組工法で必須となる「きざみ」が少なく、簡易に組み立てる工法なので、素人の方でも建てやすいですね。

(あくまで小屋など、簡易な建物をDIYで作る場合の話です。)


⑤内装大工
主に内装作業に特化した大工さんです。
鉄骨や鉄筋コンクリート作りの建物の、天井や床、壁などの内装を仕上げる大工さんです。


⑥型枠大工
木造住宅の基礎や、コンクリート作りの建築物のコンクリートを流し込むための枠を、コンパネと呼ばれる板で作る大工さんです。
この大工さんがいないと始まらないって感じですね。


大まかに言うと以上の6タイプですが、僕が経験したのはプレハブ大工と内装大工、リフォーム大工です。
まあ、新築の在来軸組工法を経験している大工さんは、宮大工以外は何でも出来ますけど。


その宮大工さんでも、一般住宅も建てられますが、大工さんの日当(人工という)が高いのが特徴です。
まあそれだけの技術がありますし、ブランドとしてですかね。
あと仕事が正確で丁寧なんですが、その反面作業に時間をかけ気味というところが注意点ですね。


あと、どうやって大工さんになるのか?って所ですが、大手メーカーさんでは大工さんの学校もあるようですし、就職先を工務店さんにしたり、知り合いの大工さんに弟子入りするのが一般的ですね。
僕の場合は親父が大工だったんで、紆余曲折ありましたけど、すんなり大工になれました。


という事で、今回のお話はこれまで。
次回は「建築士」についてお話ししましょう。


ではまた。

 

YouTubeチャンネル【大工の元さんDIYラボ】

https://youtu.be/xKBzxcntflk