大工の元さん 住まいる相談室

元大工で建築士、メンテナンスを生業とした元さんのブログです。

雨漏り

台風シーズン真っ盛りですので、雨漏りについて。

 

よく勘違いされるのが、雨漏りの一部多い場所が屋根と思われている事。

 

陸屋根や屋根を壁で囲っている形状は雨漏りが多く、チムニー(煙突)や谷があったり、複雑な形状の屋根も雨漏りする事がありますが、通常の家であれば、窓枠から雨漏りする事が多いんですよね。

それは何故か?

壁に穴を開けてサッシをはめ込むので、取り合いの隙間の処理が悪かったり、経年劣化によって隙間が出たりすると、その隙間から雨水が浸入します。

また、窓上に発生した外壁のひび割れから、雨水が浸入する事もよくあります。

 

そして、雨漏りしやすい窓の位置で、1番多いのが和室の窓。

外付けのサッシと言って、良い室の窓は半分壁に入るのですが、和室の窓は障子の枠があるので、ほとんど壁に被らず外に貼り付けるように取り付けます。(もっと複雑ですが、分かりやすく説明しています。)

ですので、窓周りのコーキング剤と呼ばれる隙間充填材が、経年劣化等で切れて隙間が開くと、そこから雨水が浸入しやすくなります。

 

対処法はコーキング剤をマシ打ちするのですが、経年劣化で傷んだ外壁の場合、外壁の塗料の劣化も重なり、どこから浸入しているか分からない事も多いです。

そうなると、外壁塗装をするしかなくなります。

 

相場は家の大きさにもよりますが、150万円〜300万円ぐらいが多いですね。

 

10年以上経過したお家をお持ちの方は、一度外壁の状況を見てみる事をオススメします。f:id:daikunogensan:20230906132952j:image